ビオチンの酵素としての効能とは?

ビオチンの酵素としての効能とは?

育毛や肌荒れ、アトピーに効くと言われているビオチン。
でもビオチンってなんで効果的だと言われているのでしょうか?

1.ビオチンはビタミン?補酵素?

ビオチンとは別名ビタミンB7ビタミンH補酵素R(コエンザイムR)と呼ばれ、 水溶性ビタミンの一種であると同時に補酵素です。ビタミンと補酵素の定義はかなり似ていて、ほとんどのビタミンが補酵素としての役割を持っています。

ビタミンとは微量でありながら体の正常な発育や生理作用、物質代謝を調節し、 生命活動に不可欠な有機物のことです。一方で補酵素は酵素と協働してはたらき、酵素だけでは進まない消化や代謝などの作業を進め、 調節する役割を持っています。

ここでビオチンはアミノ酸の代謝やコラーゲンの生成に携わっているために ビタミンであると同時に補酵素であると定義されています。

2.どのような効能が望めるの?

皮膚や髪の健康に役立つ

ビオチンは亜鉛と協働して核酸に補酵素として働きかけ、タンパク質の合成を促しており、 皮膚や爪、髪の毛の規則的な細胞分裂を促す栄養素です。また、アミノ酸の代謝やコラーゲンの生成に携わる補酵素なので、 アミノ酸やコラーゲンがもととなっている皮膚や毛髪などを健康に保つ役割を持っています。

疲労回復や筋肉痛改善に効果的

ビオチンは新糖生を促し、エネルギー生産を効率化してくれるので筋肉痛疲労回復に効果的です。
また、疲れのもととなる乳酸も分解してくれるので、筋肉痛や疲労感といった症状の改善に ビオチンは役立っています。

アトピー性皮膚炎や花粉症に効果的

ビオチンは皮膚の炎症のもと、ヒスチジンを体外に排出する働きがあるので、 アレルギー物質が原因で症状が起きてしまうアトピー性皮膚炎や花粉症にも効果的です。

ではビオチンの補酵素として、どのようにしてヒトの身体に作用しているのでしょうか?
そのメカニズムを見ていきましょう。

3.ビオチンが身体に働きかけるメカニズム

ブドウ糖の再合成(糖新生)(=糖のリサイクル)

糖新生とは、肝臓が糖以外の物質から糖を合成することをいいます。
ブドウ糖のエネルギー生産の過程で乳酸が発生しますが、まずこれは肝臓に運ばれ、 そしてピルビン酸という物質へと変えられ、 その後にオキザロ酢酸という物質へと変化して、再びブドウ糖へと作り変えられます。
これを糖新生といいます。

ビオチンはピルビン酸からオキザロ酢酸へと作り変えられる際に働く酵素の補酵素として、 糖新生を促す働きを担っているのですが、 補酵素であるビオチンが欠けてしまうと糖新生がうまく働きません
ビオチンが疲労回復筋肉痛改善にも効果的なのはこういった エネルギー効率の仕組みがあるからなのですね。

たんぱく質の合成を促進

ビオチンは核酸(DNAやRNAのこと)に補酵素として働きかけることで、 たんぱく質を作る手助けをしています。
皮膚や爪や髪の毛の規則的な細胞分裂に欠かせない栄養素なのです。

また、ビオチンはアミノ酸の代謝の際にも補酵素として働きます。
アミノ酸はたんぱく質の材料であるため、ビオチンが不足すると、アミノ酸の代謝がうまくいかなくなり、 たんぱく質によって作られる皮膚や毛髪などにも影響がでて、肌荒れ、脱毛、白髪を引き起こす 原因にもなります。
核酸やアミノ酸に補酵素として働くビオチンがあってこそ、 健康的な皮膚や髪が保たれているのです。

ヒスタミンの生成を抑制

ヒスタミンというのはアレルギー物質が体内に入った際に皮膚の炎症を引き起こす化学物質のことです。
ビオチンはこのヒスタミンの原因となるヒスチジンを体外へ排出してくれる働きがあります。

このためアトピー性皮膚炎の原因を減らすとされ、実際に病院でも アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)に対する療法として ビオチンが処方されています
アトピー治療に期待されているのにはこういったメカニズムが関係しています。

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